Amazon QuickSightのダッシュボードのビュー共有機能をためしてみた
いわさです。
ダッシュボードのビューを共有する機能がいつの間にか実装されていたので本日は試してみました。
ダッシュボードの共有とはちょっと違っていて、コントロールやフィルターの変更状態を反映した「ビュー」を共有する機能です。
ドキュメント履歴を見ると1ヶ月前から存在していたようなのですが気づきませんでした。
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August 20, 2021
ダッシュボードの作成
以下のサンプルデータをMicrosoft Excelにて作成し、データソースとしてアップロード。データセットを作成します。
すみません、人口が人工になっていますね。疲れてるのか。
冒頭で述べた要件を確認したかったので、ダッシュボードに、"コントロール"・"パラメータ"・"フィルター"を設定しています。
今回は人口密度が一定数以上をフィルタリングするようなスライダーコントロールを追加して、静的パラメータを変更出来るようにした簡単なものを用意しました。
コントロールからパラメータを変更した状態を共有できる
ではビューの共有を行ってみましょう。
コントロールを変更した後に、ダッシュボードの共有メニューから「Share this view」を選択します。
ビュー共有用のURLが作成されます。
このURLを共有したい相手に使ってもらう形になります。
共有されたURLを開いてみましょう。
人口密度がスライダーで変更されたままの状態で共有されていますね。
なお、共有URLから参照するユーザーもダッシュボード自体の閲覧権限は必要です。不特定多数が閲覧出来る共有URLをとは使い方が異なるのでその点ご注意ください。
スライダーを変更してURLを再作成します。
ふたたび、変更された状態で表示されますね。
各URLを比較してみる
ダッシュボードのリンク https://ap-northeast-1.quicksight.aws.amazon.com/sn/dashboards/10f8360e-dae0-4733-90db-72badc0db211 最低人口密度:9472 https://ap-northeast-1.quicksight.aws.amazon.com/sn/dashboards/10f8360e-dae0-4733-90db-72badc0db211/views/b95dc569-59eb-414d-b19b-9b54dc7bc048 最低人口密度1815 https://ap-northeast-1.quicksight.aws.amazon.com/sn/dashboards/10f8360e-dae0-4733-90db-72badc0db211/views/a8bcbd3f-4732-4ec6-b3af-aa93503c5f04
発行されたURLはユニークなものでパラメータなどの状態は保存されているようです。
何度でも開き直すことが出来ました。
注意点:複数タブで別々の共有ビューを開くと、対象URLじゃない状態で開かれることがある
同一セッション内の別タブだと少し挙動が変でした。
Aタブで状態1のビューを開いた状態で、Bタブにて状態2のビューを開いて...
Aタブでリロードすると、状態の2のビュー状態となってしまいました。
確認したところ、
- もう一度URLから開き直すと期待された状態に戻る
- 別セッションのブラウザであればこの状態は起きない
という挙動だったので、同一セッション内で複数タブで状態が混在するとおかしな状態になるようです。
共有済みのURLのビュー状態が変更されてしまうわけではなかったのでご安心ください。
共有されない状態
また、以下については共有されたビューに含まれない(共有されずデフォルトのまま)であることを確認しました。
- ソート順
- ズーム操作
- 予測
それぞれについては以下のブログで以前触れていますのでご参考まで。
- Amazon QuickSightの予測機能が最大3つのメジャーに対応出来るようになっていました | DevelopersIO
- QuickSightの細かいアップデートでチャートが色々と非表示に出来るようになっていた | DevelopersIO
まとめ
本日はビューの共有機能を紹介させて頂きました。
閲覧ユーザーにコントロール操作を提供し、フィルターを駆使することが前提のダッシュボードの場合、この共有機能を使うことは有効だと思います。
是非試してみてください。